バス・タクシー・鉄道・企業様向け睡眠時無呼吸(SAS)検診

睡眠時無呼吸(SAS)スクリーニング検診のご案内

当院ではバス・タクシー・鉄道などの事業者向けのSAS検診を実施しております。
お相談、ご依頼はメールにてお願いいたします。
odayaka@odayaka-life.com 担当者 石坂・棚田

1. SASスクリーニング検査とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)による交通事故防止にはSASスクリーニング検査が必要です。これは一見正常そうに見える受診者の中からSASに罹患している可能性のある受診者をふるい分ける検査です。
検査方法にはいくつか種類がありますが、睡眠中の状況を客観的に評価でき、SASであると診断できる機能を持った検査機器による検査が必要です。

2. 携帯用睡眠時無呼吸検査装置

当院ではより確定診断能力の高い、在宅での携帯用睡眠時無呼吸検査装置でスクリーニング検査を実施しています。これは単に酸素濃度を測定するパルスオキシメーター検査とは異なる検査で、より精密にSASスクリーニングを行うことができます。

在宅で検査キットを装着して睡眠する事により以下の7項目の測定を行い解析して総合判定をします。

  • spo2①SpO2(酸素飽和度)
    ②心拍数
    ③呼吸数
    ④呼吸努力
    ⑤いびき
    ⑥体位
    ⑦体動

この検査機器の特徴

  1. 在宅で簡単に多項目(7項目)の検査ができる。
  2. 睡眠時無呼吸症候群の診断能力がある。
  3. 確定診断能力がある検査なので無呼吸低呼吸指数が40以上であった場合、医療機関ですぐに治療を行ってもらえる。

3. 当院の携帯用睡眠時無呼吸検査装置とパルスオキシメーター検査との比較

携帯用睡眠時無呼吸検査装置 パルスオキシメータ
測定項目 SPO2 心拍 呼吸 呼吸努力
いびき 体位 体動(7項目)
PSO2 心拍(2項目)
SASの診断能力 有り
測定項目が多いので十分総合判断ができる。
保険診療で認められている。
無し
測定項目が少ないので
解析項目が不十分で診断できない。
機器が開発
された目的
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
の診断のため
慢性呼吸不全の診断のため

パルスオキシメーター検査と異なり、より精密に検査を行い、確定診断をすることが可能となります。

4. 検査結果

5. 検査後の対応はどうしたらよいの?

検査結果が出たあとは、1時間当たりの無呼吸の回数(RDI)が15回以上の方は、その程度に応じて以下の精密検査やCPAP療法が必要となります。ご本人または事業所にお送りする検査結果をご持参のうえ、当院で対応いたします。これらの検査や治療は、適応を満たせばすべて健康保険が適応となります。

SASの診断から治療まで

6. なぜSAS検診が必要なの?

1. 刑法の罰則が強化されました!

平成26年5月20日から悪質な自動車事故の罰則を強化した「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(通称:自動車運転死傷行為処罰法)が施行されました。
新法では、危険運転致死傷罪に新しい類型が加わり(新法3条)、一定の病気により正常な運転に支障が生じうる状態で人を死傷した場合も処罰されうることになりました。
その一定の病気に「重度の睡眠障害」が追加されました。

2 .SASで事故を起こせばどうなるか?

sasで事故を起こせばどうなるか?

3 .事業者が問われる責任(使用者責任)と運転手が問われる責任(被用者責任)

使用者責任について

被用者の責任について

SASはしっかり診断をして、しっかり治療をすればコントロール可能な病気で、これまで通りの仕事が可能です。事業者様がしっかりとSAS検診を実施して、病気を診断された方は治療をすることで事故を未然に予防することをお勧めします。


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